不安神経症の症状


職場や友人関係など複雑な人とのかかわりを要求される現代において、神経症を抱える人が増えているようです。 神経症の症状はさまざまですが、代表的な症状として「不安神経症」があります。 不安神経症の症状には、精神的症状と身体症状があり、精神症状は不安、過敏、焦燥、緊張、混乱などのかたちで現れます。
身体症状は、動悸、頻脈、胸部不快感、胸痛、息切れ、呼吸困難、めまい、ふらつき、下痢、腹痛、不眠、しびれ感などのかたちで現れるのが一般的なようです。 不安神経症のカテゴリーの中に、パニック障害が挙げられます。 この症状の患者は突如強い不安感に襲われます。 過呼吸や吐き気めまいなどの症状を発症することで、このまま死んでしまうのではという恐怖を感じます。 ですから、この発作を経験した大半の人は「また発作を起こすのではないか?」という予期不安を常に抱えてしまうケースが多いようです。 予期不安を抱えることでまたパニック発作を起こし、電車やバス、人込み、映画館など、公共の場所に出かけることが困難になることも多分にあります。 発症のきっかけには「精神的なショック、悩み、ストレス」などの精神的要因の関与や、「疲労、過労」などの身体的な不調が関与することがわかっています。 不安神経症および、パニック障害の全ての根底にあるものは「不安」です。 その不安は、本人自身も捉え難い、理由のわからない不安感です。 ここが消化性潰瘍・過敏性大腸・低血圧などの心身症との大きな違いだと思いわれます。 不安神経症の原因はまだはっきりとは解明されていませんが、最近では、脳内神経伝達物質が関係していることが分かってきました。
人間の脳には、脳内で情報交換したり、脳からの命令をからだに伝えるための神経伝達物質が存在します。 不安神経症およびパニック障害は、この神経伝達物質の中の「セロトニン」と「ノルアドレナリン」及び「ドーパミン」のバランスが乱れることにより発症すると考えられています。 これらの発症を抑えるために「抗不安薬」や「抗うつ薬」などの薬を処方することが、神経症治療のひとつの主流となりつつあります。

不安神経症の代表的な症状

不安神経症は非常にありふれた疾患である事が知られています。 疫学調査によると人口の3〜5%がこの症状を抱えており、女性の比率が高いこともこの症状の特徴です。 神経症はストレスに対する反応が心にあらわれ、心と体にさまざまな症状を引き起こします。
不安神経症以外の代表的な症状に、抑うつ神経症・恐怖症・強迫神経症・心気神経症・ヒステリーなどが挙げられます。 各神経症が絡み合い発症した場合には、パニック障害の症状を引き起こします。 これらすべてにわたり共通する症状は、「不安」です。
人間は、従来死を回避しようとする生物的な本能が備わっています。 逆説的にいえば、神経症は「生存」に執着する強い本能の現れとも言えます。 不安神経症および神経症の主な治療方法は、カウンセリング・行動療法・薬物療法・リラクゼーション・森田療法です。 本人の気持ちや症状ごとに、より適切な治療法を選択することが神経症克服への早道です。

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